ヲタ嫁日記

俳優 山口崇さんを中心とした、時代劇・懐かしドラマ・アニメ・海外ドラマなどの感想ブログ。昭和スメルがお好きな方へ。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

壇浦兜軍記 阿古屋 坂東玉三郎

壇浦兜軍記 阿古屋 ゲットしました。
ジャケットだけでも玉三郎が美しかったから、楽しみだったのですよ。

山口崇さんの演奏会や杵巳流一問会で演奏された「三曲」。
この長唄の三曲とはこの阿古屋の話の三曲を指します。

阿古屋とは、近松門左衛門の『出世景清』を題材とした五段攻勢の時代物の浄瑠璃で
文耕堂と長谷川千四によって書かれ、享保17年9月に初演された。翌年3月には大坂角の芝居で
歌舞伎として上演された。

壇ノ浦の合戦後、平家の侍大将・悪七兵衛景清は一命を永らえ、一門の恨みを晴らすべく
頼朝暗殺を企てたが頼朝に知るところとなる。頼朝は景清の行方を詮議するように命じる。
禁裏守護の任務に当たっていた畠山重忠は、岩永左衛門とその任に当たった。
そこで重忠は家臣に命じ景清との間に子を設けた京・五條坂の遊女阿古屋を詮議させ
景清の行方を突き止めようとする-(以上DVD解説より)

snapshot20090917223721.jpg


拷問を受けられそうになる阿古屋だが、責められるのが勤めの代わり、
いっそ死んでも構わないと言い放つ。

snapshot20090917223905.jpg


実際は阿古屋も景清の行方は知らないのだが、景清への義理を立てたのだ。
岩永が水責めをしようとするのだが、重忠は琴と三味線、胡弓を弾くことでその真意を問いただす。
阿古屋は景清の羽織を繕ってやったことがなれそめで契りを結ぶのだが、
もう会ってはいなかった。

snapshot20090917224932.jpg


snapshot20090917230533.jpg
三味線

snapshot20090917232316.jpg
胡弓



その言に偽りがあれば、音の狂いでそれとわかる。しかし阿古屋の弾く音色には偽りはなかった。
重忠は阿古屋の言葉に真を感じ取り、岩永が詮議を続けようとするのを抑え、
阿古屋に聞きたいことがあると阿古屋を重忠のもとへ寄こすよう家臣に伝え、その場を去るのだった。

歌舞伎に詳しいわけではないので、歌舞伎ならではの感想などは
詳しい方のサイトなどで見て頂き、私が書く感想は素人のそれとしてご容赦くださいね。


衝撃を受けました。玉三郎。

凄いのは知っていたけど、体全体から表現を感じました。

琴を弾き、三味線を弾き、胡弓を弾き、芝居をする玉三郎は、全てが完璧。
まさに阿古屋。阿古屋本人でした。
その品格は圧倒的で、目の前で見ている自分がとても小さい人間だと恥ずかしく思う位に。

元が浄瑠璃なので、動きがほとんどない芝居で、重忠のその微動だにしない立ち姿など
こちらが心配になるくらいでした。
それなのに全く退屈じゃない。
むしろハラハラするくらいスリリングでした。
阿古屋の一挙手一投足から目が離せなかった。

snapshot20090917233211.jpg
重忠の計らいも、素晴らしい。


解説にもあったけど、勘三郎の岩永が文学の人形のように動く「人形振り」という形で
動いていて、それがコミカルで面白い。眉毛がカクカク動く辺りや
勘三郎の動きが人形そっくりで、昔からロボットダンスというのはあったんだなぁと思った。
特に首の動きが良かった。
芝居に変化といろどりを加えてくれるし、
緊張の続くやりとりの中にほっと休息を与えてくれる、本当よくできているなぁ。

snapshot20090917232412.jpg


最初何にも知らない私は、玉三郎が三味線や琴の音色に合わせて舞うのかなと思っていたんですが
全然違います。玉三郎が琴を、三味線を、胡弓を弾く。
琴では位の大きさ、三味線では情愛、胡弓では憂いを表現していると解説にはありましたが
私自身素直な感想としては
琴には不安というか、重忠の計らいへの戸惑い、詮議への不安というリアルタイムの不安と
尋ねられた景清との思いを繰り返し反芻するような、波打つような感じがあった。
そして、三味線は、その想いが溢れてきて、深い情のこもった演奏となるような。
そしてその想いがこぼれた後の、すっきりとした、凛とした阿古屋の感情は
胡弓の音色を通してその心の清らかさとして表れているような気がしました。

snapshot20090917233411.jpg


ただ弾くだけでも凄いのに、芝居をしながらあの演奏をするなんて。
そして玉三郎はやっぱり目ですね。あの目は哲学ですよ。
どこを見ているのかわからない宇宙を見つめるようなあの目が素晴らしい。
阿古屋の品格を現すというよりも、日本人の品格というかそこを超えた
理想の品格を体現している人なんだなぁと見ていて思いました。

凄い凄いと聞いてたけど、やっぱり凄い。

前NHKでやっていた玉三郎インタビュー(あれは映画だったっけ?)
で「今の時代を生きているのが嫌だ」とか言ってるのを見て、
日本の美の象徴の人に日本が嫌われてしまっている感じがして
いたたまれず辛かったなぁ。

画面を見ると、やはり浄瑠璃のような形の切り取られ方がされていますね。
勘三郎さんの「人形振り」もそうなんですが、劇中劇のような趣ですね。
あと、羽織と帯の演出も良かったです。特に孔雀の帯が美しい!
名古屋帯と終わりなければはじめもなしと掛けているところ、良かった。
なるほどと思ってしまった。


山口崇さんの長唄演奏会で初めて知った阿古屋。
素晴らしいものを知ることが出来てよかった。行って良かったなぁ。
これを知って聞いていたらあの時の感想も全然違うものになっていたんだろうなぁ。
あー、無知な状態で書く感想って恥ずかしい。
私にはいろんなものが足りない。もっと勉強が必要なんだけど、あぁ自分の軽さが恥ずかしいなぁ。

余談:
・勘三郎のカクカク眉毛の形が不動明。
・阿古屋と言えば北島マヤ。
・下っ端の部下達は間違いなくショッカー。

歌舞伎名作撰 壇浦兜軍記 阿古屋 [DVD]歌舞伎名作撰 壇浦兜軍記 阿古屋 [DVD]
(2007/01/26)
歌舞伎

商品詳細を見る



スポンサーサイト
  1. 2009/09/18(金) 00:23:46|
  2. その他
  3. | トラックバック:1
  4. | コメント:2
<<つよぽん | ホーム | グラフNHK 源義経 天と地と>>

コメント

>目は哲学
こういう表現、文学ですね~。
いい案内です。
玉三郎は以前、四谷怪談で見たけど、連れて行かれる感じでした。
ここ読んでこの阿古屋も見たくなりました。
  1. 2009/09/18(金) 09:51:07 |
  2. URL |
  3. ポポ手 #J7nTh0B2
  4. [ 編集 ]

おー

ありがとうございます。そこ来ましたか!お恥ずかしい。
玉三郎さんは指の先まで意識して動かしているだろうから、
その細胞ひとつひとつになんか哲学がありそうだなぁと思いました。
昨日ふとこのことを考えてトイレに入ったときに「じゃあ哲学ってなんぞや」と 思ったんだけど、
(それを真剣に考えると西田幾多郎になるか死ぬしかなくなるから哲学についてどうこうと考えるのはしないことにしていますがw)
この方は死生観とかすごくはっきりもっておられるので あぁあの目はそういうことだ、
ここでいうところの哲学とは「なぜ生き、なぜ死ぬのか」だから
玉三郎のたたずまいはそれを物語っているようなのだから、
ここはやっぱり「哲学」でいいんだと思ったんでした。

歌舞伎っぽくなくて、どっちかっていうとリアル人形劇でしたよ。いい意味で。
  1. 2009/09/18(金) 13:47:50 |
  2. URL |
  3. りへ #-
  4. [ 編集 ]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://ishidarie.blog118.fc2.com/tb.php/267-4eebbf7e
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

女性の品格DS

女性の品格DSの最新動画や評価レビュー、攻略情報なら「女性の品格DS」へ!
  1. 2009/09/19(土) 04:59:54 |
  2. 女性の品格DS